当院の治療のコンセプトを紹介します。

76歳の方にインプラントを右下奥に2本治療したときのことです。「こんなにご飯が美味しくいただけるなんて。もっと普及して欲しい治療ですね」感謝と激励をいただきました。
  インプラントの成功の鍵は咬合調和にかかっているので、上部構造は全て
BGN咬合器上で製作しています。インプラントの治療は痛いことはありません。
「歯面をきれいに」とか「歯石やプラーク除去をして欲しい」という要望が多くなってきました。専門家による機械的清掃をPMTCと言いますが,気になるのは過度のPMTCは歯面を傷つけることです。PMTCという言葉よりも、「メンテナンス」という意識が普及するとよいですね。歯石除去の後でPMTCをおこないます。
「咬合と全身症状とは関係があるか」  私は深く関連していると思います。しかし、いきなり咬合治療は危険です。当院ではスプリントという装置をつくり、治療装置としてではなく診断装置として使用し、そこから顎関節治療を始めます。咬合のどこが原因なのか、どのような咬合に治療すれば良いのかを調べるために、BGN咬合器を開発しました。症例の大半は保険の範囲内で治療できますが、仮クラウンや仮義歯を必要とするようなケースではその分が保険外となります。安心・確実な診断の上で咬合治療となります。
「歯の色で」という要望が目立つ時代になってきました。当院では、セラミックによる充填を勧めています。直接充填の保険のレジン充填よりも、 BGN咬合器 上で製作されるセラミック(エンプレス)は確実に咬合の審美形態と機能を回復するので喜ばれています。
インプラントの時代になりましたが、インプラントが困難な場所とか、患者さんのインプラント嫌いとかで、取り外しの義歯は依然と多くの患者さんに支持されています。がたつかないアタッチメント義歯は保険義歯で咬合の安定・調和を確認してから、その義歯にアタッチメントを取り付けるのが安全・確実です。外から見えない維持装置についてもご相談ください。
  
休憩室
休憩室
抜歯をしなければならないようなグラグラの歯が歯ブラシマッサージでしっかりしてきました。歯科医も患者さんもうれしい驚きです。岡山大学の予防歯科学教室の渡辺達夫教授が開発された「つまようじ歯ブラシ」は歯周病・虫歯の驚異的な予防グッズです。院長自らが患者さんの歯をくまなく磨かせていただいております。患者さんからは恐縮がられますが、お話による指導だけでは本当のところは伝わりません。実感の伝達が必要なのです。今まで、磨いても磨いても虫歯になるし歯ぐきも良くならないことの本当の理由がお分かりいただけると思います。
新患の患者さんを診察する時に、「肩こり」や「偏頭痛」などの聞き取りをおこなっています。原因が歯科医にしか分からない咬合にある場合があるからです。「めまい」や「水虫」が咬合調整で消失することがあります。